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最終更新日:2026年2月25日(公開日:2024年3月29日)

駐車場の隅に、見慣れない車が長時間停まっている。あるいは、社用車のフロントガラスに「高価買取」と書かれたチラシが挟まれていた……。
それ、ただの偶然ではないかもしれません。
実は、近年の組織的な自動車盗難において、犯行前には必ずと言っていいほど下見が行われています。この小さな違和感、つまり自動車盗難の前兆に気づけるかどうかが、車を守れるかどうかの分かれ道となります。
警察庁の最新データによれば、自動車盗難の認知件数はこの3年では増加傾向にあり、特定の車種や地域が狙い撃ちにされているのが現状です。どれだけ防犯技術が進歩しても、窃盗犯は新たな手口で解錠を試みてきます。
この記事では、2025年(令和7年)に発表された最新データをもとに、見逃してはいけない5つの前兆と、企業やマンションの駐車場で今すぐ取り組むべき物理的な車両盗難対策について詳しく解説します。
目次
「自動車盗難は昔より減った」と安心していませんか?
確かにピーク時より件数は減少しましたが、その中身は決して楽観視できません。
警察庁の資料によると、令和6年の自動車盗難の認知件数は6,080件。毎日約16台以上の車が日本のどこかで盗まれている計算になります。
特に警戒すべきは、特定の車種に対する執拗な集中攻撃です。
最新の令和7年上半期データを見ると、ワースト1位の「ランドクルーザー」は765台被害に遭い、前年同期(590台)から急増しています。次いで「プリウス」が289台、「アルファード」が191台と続き、これら人気車種だけで被害の多くを占めます。

これらの車種は海外需要が高く、プロの窃盗グループが重点的に狙っているのです。
もし役員車としてレクサスやアルファード、営業車としてプリウスを使用しているなら、対策なしの駐車はあまりに無防備と言わざるを得ません。
アッパークラスの利用者が多い駐車場やマンションでも、車両盗難への対策は必須です。
また、被害は特定の地域に集中する傾向があります。
愛知、埼玉、千葉、茨城、神奈川の上位5県だけで全国の約56%を占めています。6位の大阪も417件と被害件数が多く、決して油断はできません。

これは、盗難車を解体・輸出する拠点(ヤード)や港へのアクセスが良いエリアが、犯人側にとって仕事がしやすい環境だからです。
しかし、窃盗犯は闇雲に盗むわけではありません。
盗みやすい車、隙のある場所を冷静に選別しています。計画的なビジネスとして車を盗む彼らは、犯行前には必ずと言っていいほど現場を確認しています。
次章では、下見の際に窃盗犯が残す自動車盗難のサイン(前兆)を具体的に紹介します。
自動車の盗難事件が起きるときには、なんらかの前兆があることが多いです。
窃盗犯が「この車を狙っている」という目印にしたり、車の盗みやすさを調べるのが目的です。
今回は、盗難の前兆として代表的な5つのサインを紹介します。
プロの窃盗団は、必ず事前にリスクを計算し、確実に盗めると判断したターゲットにのみ手を伸ばします。
もし以下の現象が見られたら、その車はすでにロックオンされている恐れがあります。
■買取チラシや張り紙の放置
サイドミラーやワイパーに「車の高価買取」のようなチラシが挟まれていませんか?
これは広告ではなく、所有者が車を頻繁に確認しているかを試すマーキングです。数日間チラシがそのままなら、管理が甘い=盗みやすいと窃盗犯に教えてしまうことになります。
もし見つけた場合はすぐ撤去してください。
■車体に残された謎の記号
タイヤやホイール、バンパーの下などに、チョークやペンで小さな数字・記号が書かれている、あるいは小さなシールが貼られていることがあります。
これは窃盗グループ内で、車種・年式・警報装置の有無などの情報を共有するための暗号です。
見つけ次第、写真を撮ってから消去しましょう。
■防犯設備の異常
「センサーライトが急に点かなくなった」
「電球が緩んでいた」
「防犯カメラの向きが微妙に変わっている」
これらの異常は故障やいたずらではなく、犯行当日に自分たちの姿が映らないよう、事前に無力化を図った痕跡の可能性があります。
■駐車場付近での不審な挙動
スマホで駐車場内を撮影している人物や、エンジンをかけたまま長時間停車している車には要注意です。
窃盗グループは防犯カメラの死角や、警備員が巡回に来ない空白の時間を計測しています。
■近隣でのナンバープレート盗難
近くでナンバープレートだけの盗難が発生した場合、それは本番の準備かもしれません。
盗んだ車を移動させる際、警察のNシステムを欺くための偽装用ナンバーとして使われるケースが多いのです。
もしこのような前兆に気づいたら、それは狙われているサインであると同時に、まだ間に合うという最後の合図でもあります。
違和感を放置せず、即座に車を守るための行動を起こすことが重要です。
■記録を残し、警察へ相談実績を作る
気のせいかもしれないと躊躇せず、警察に相談してください。
「これって下見?絶対に見逃してはいけない「盗難の前兆」5選」で紹介したような不審な形跡を見つけたら、まずはスマートフォン等で写真を撮影し、撮影した日時や場所とあわせて記録してください。不審な車両などを見かけた場合は、可能な範囲でナンバー、車種、色、特徴をメモしておきましょう。
その上で、最寄りの警察署へ情報を寄せましょう。「不審者がうろついている」という相談実績があれば、周辺のパトロールを強化してもらえる可能性があります。
■「管理されている」ことをアピールする
犯人は、汚い場所や荒れた場所を好みます。人の目が届いていない証拠だからです。
駐車場内のゴミ拾い、雑草の除去、切れた電球の交換をこまめに行えば、常に管理者が巡回している、きちんと管理されている、というアピールになります。
管理の目が行き届いた場所であるという空気感を出すだけで、下見に来た窃盗犯に「ここは面倒だ」と思わせる心理的な抑止効果が働きます。
■「人力の限界」を認め、設備を見直す
警察への相談や環境整備は重要ですが、それだけで窃盗団を完全に防ぐことは困難です。犯人は警備員がいない深夜や、監視カメラの死角を突いて数分で犯行を終えてしまいます。
人がいない時間を守るためには、人力に頼らない防犯の仕組みを作る必要があります。
次は、窃盗犯が最も嫌がる物理的な障害を作る方法について紹介します。
「監視カメラで見ている」という警告だけでは、プロの犯行は防ぎきれません。
窃盗犯は、手間がかかること・時間がかかることを嫌います。作業に時間がかかるほど、人の目につく可能性が増すからです。
つまり、窃盗犯に手間をかけさせる物理的な障壁を設置して「この車は面倒だ」と思わせることができれば、盗難被害にあうリスクを下げられるわけです。
■ハンドルロック(ステアリングロック)
ハンドルロックには、大きくわけると2つの種類が存在します。
1つは、メーカーが搭載している車の標準機能としての安全システム。2つめは、ハンドルに物理的に装着する防犯用品です。
ここでは防犯用品としてのハンドルロックについて紹介します。
ハンドルロックは、その名の通りハンドル(ステアリング)に取り付けて、物理的にロックするカー用品。
ハンドルを固定して運転できない状態にし、自動車盗難を防ぐというものです。
窃盗犯に「解除が面倒だから、この車はやめよう」「もっとセキュリティが甘い車にしよう」と思わせられる、心理的な抑止効果があります。
■タイヤロック(ホイールロック)

タイヤロックとは、車のタイヤ(ホイール)に直接取り付ける防犯用品です。
ハンドルロックがハンドル操作を不可能にして盗難を防ぐのに対して、タイヤロックは、タイヤの回転を物理的に制限して、車の走行を阻害するのが目的。
盗難を物理的に阻止する効果があるほか、犯行に時間や手間をかけたくない窃盗犯からターゲットにされにくくなる、という心理的な抑止効果があります。
■スマートキーの電波を遮断する
「リレーアタック」という自動車窃盗の手口があります。
スマートキーは常に微弱な電波を発しています。その電波を特殊な機器でキャッチ・増幅しながら車まで中継することで、手元にスマートキーがなくてもエンジンを始動させるという方法です。
自宅や事務所でスマートキーを補完するときは、金属製の缶や電波遮断ボックスに入れる。電波遮断機能があるキーケースを選ぶ。これだけで、窃盗犯が電波を悪用するのを防ぐことができます。電波の発信を停止する「節電モード」機能がある車種の場合は、車を使わない時は節電モードに設定するといいでしょう。
ここまで、ハンドルロック・タイヤロック・スマートキーの電波遮断という、3つの方法を紹介してきました。
どの対策にも効果はありますが、あくまで車のオーナー単位の防犯対策である、という欠点があります。
一戸建て住宅ならば問題ないかもしれませんが、マンション・契約駐車場・企業の駐車場や工場などでは駐車されている全ての車を守らなけばなりません。
こういった場所で物理的な自動車盗難対策をとる場合、すべての車を守れる、駐車場単位での対策が必要となります。
先ほど紹介した対策は、基本的に、ひとつの防犯用品で守れるのは車一台のみ。
駐車場単位での防犯を考えるには、ひとつの防犯設備ですべての車を対象とする必要があります。
そこで効果的なのが、駐車場そのものに物理的な障害物を設けること。
犯行に手間をかけたくない、人目につくリスクを避けたい窃盗犯に「この駐車場は面倒そうだから、やめよう」と思わせられればよいのです。
では、駐車場単位での自動車盗難対策とはどういったものか、具体例をあげて解説します。
■ゲート(門扉)の設置
最も分かりやすいのが、駐車場の出入口にゲートや門扉を設置することです。
ゲートがあれば、解錠や破壊に手間がかかる、突破する際に音がでるなど、窃盗犯にとって大きなデメリットになります。
また、その存在自体が、防犯意識の高いオーナーに管理されている場所だと示すことにも繋がります。
窃盗犯にとっては心理的・物理的な障害物となり、駐車場の利用者にとっては安心材料になるもの、それが駐車場用のゲートというわけです。

■駐車場ゲートのデメリット
駐車場にゲートを設置する防犯上のメリットは先ほど述べた通りですが、デメリットもあります。
手動式の場合、正規利用者にもゲートを開閉する手間をかけさせてしまうことです。
ゲート通行時に毎回車から降りて開閉しなければならないのは大きな負担となり、マンションや契約駐車場では顧客満足度の低下を引き起こします。
その結果、利便性を優先してゲートを開けっ放しにして、防犯効果が失われるという本末転倒な事態になることも少なくありません。
そんな運用上の課題を解決するのが、電動ゲートを設置して開閉を自動化することです。
■電動ゲートでデメリットをなくす
例えば、リモコンを活用すれば車から降りることなくゲートを操作でき、スムーズな入退場が可能になります。
従業員用の駐車場の場合、社員証をカードリーダーにかざして操作するのも良いでしょう。車を降りてカードをかざすひと手間はかかりますが、従業員だけが入場できる管理体制を保つことができます。
車番認識システム(ナンバープレート読取システム)と連携させる方法もあります。
駐車場利用者の車のナンバーを事前に登録すると、登録済みの車両がゲートに近づくだけで自動開門させることが可能。企業や工場などの利用者数が多い施設におすすめです。
マンションにおいては、操作不要でゲートが開く特別感を付与することができ、入居者の満足度や資産価値向上にも繋がります。

窃盗犯は犯行に手間と時間がかかることを極端に嫌うため、ゲートという物理的な障壁があるだけでターゲットから外れる可能性が高まります。
■チェーンゲート
2本の柱の間に張ったチェーンを自動で上下させるタイプのロボットゲート。
マンション、月極駐車場、個人宅、企業など、幅広い場所や施設に適しています。
▶チェーンゲートの導入事例はこちら
▶チェーンゲートについて、詳しくはこちら
■自動門扉
門扉に駆動装置を取り付けて電動化するタイプのロボットゲート。
マンションや施設の美観を保ちたい場合や、間口の広い工場などにおすすめです。
▶自動門扉の導入事例はこちら
▶自動門扉について、詳しくはこちら
■その他の導入事例

▶その他の導入事例はこちら
自動車盗難は、ある日突然降りかかる災害ではありません。
犯人は事前に下見を行い、リスクの低い場所を慎重に選んでいます。つまり、自動車盗難の前兆を察知して、窃盗犯に「ここは難しそうだ」と思わせる環境を作れば、被害は未然に防げるのです。
自動車盗難への対策を考えている方の参考として、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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