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満月と交通事故の因果関係

更新日:2025年7月30日(公開日:2020年10月6日)
 

 

満月の夜、本当に事故は増えるのか?古くからの言い伝えと現代のデータ

 
満月の夜には、不思議なことが起こる――。
 
古来、満月は私たち人間の想像力をかき立ててきました。
狼男に変身する。犯罪が増える。赤ちゃんが生まれやすい。急患が多くなる。運気があがる……など、洋の東西や時代を問わず、満月には様々な言い伝えがあります。皆さんも、一度はそんな話を聞いたことがあるかもしれません。
 
その数ある言い伝えの中に、「満月の夜は交通事故が多い」というものがあります。
 
月の満ち欠けと交通事故なんて、さすがに関係ないだろう。ただの迷信や偶然では?
多くの方がそう思われることでしょう。しかし、もしこれがたんなる思い込みではなかったとしたら……?
 
実は近年、この「満月と交通事故」の関係性について、科学的なアプローチで検証しようという動きが進んでいます。海外の研究では「満月の夜に、オートバイによる死亡事故が有意に増加する」といった、無視できないデータも報告されているのです。
 
本記事では、満月と交通事故の気になる関係性について、実際の研究データをもとに分かりやすく解き明かしていきます。
さらに、たんなる雑学だけでなく、日々の安全運転や駐車場・企業・マンションなどの敷地内における事故を未然に防ぐための具体的な対策まで、専門家の視点から解説します。
ぜひ最後までお付き合いください。
 

満月が交通事故を引き起こす?科学的根拠と3つの仮説

 
では、なぜ満月の夜に交通事故が増えるのでしょうか。たんなる偶然や迷信ではないのなら、なんらかの理由があるはずです。
科学的な研究データと、そこから考えられる3つの仮説をご紹介します。
 
 
■海外の研究が示す驚きのデータ
 
「満月と事故の関係」を調査した、非常に興味深い研究があります。
 
カナダのトロント大学と米国のプリンストン大学の共同チームが2017年に発表した研究によると、1975年から2014年にかけてアメリカで発生した1万3000件以上のオートバイ死亡事故を分析した結果、満月の夜の死亡事故件数は、満月ではない夜に比べて有意に多いことが判明しました。
 
具体的には、満月だった494の夜に発生した死亡事故は合計4,494件で、1夜あたり平均9.10件。
それに対して、満月ではなかった988の夜では死亡事故が合計8,535件、1夜あたり平均8.64件でした。
つまり、満月の夜には事故のリスクが約5%上昇していたことになります。
さらに驚くべきは、月が地球に最も近づく「スーパームーン」の夜には、1夜あたりの死亡事故が10.82件にまで跳ね上がり、平常時よりもリスクが27%も上昇していたのです。
(出典:BMJ “The full-moon-motorcycle-crash link isn’t just lunacy” /「満月の夜のバイク事故は5%増し、米研究」)
 
 
■考えられる要因①:満月の光による「視覚的な錯覚」
 
では、なぜ満月が事故の引き金となりうるのでしょうか。
 
研究チームが指摘するひとつめの仮説は、ドライバーの「視覚」に関するものです。
夜空に浮かぶ大きく明るい満月は非常に印象的で、ドライバーの注意をひきつけます。この一瞬の脇見が、危険の発見を遅らせる可能性があるというのです。
特に、見通しの良い直線道路などでは、つい月に見とれてしまうかもしれません。
 
もうひとつの可能性として、満月の明るさがもたらす「油断」も考えられます。
満月の夜は、新月の夜に比べて10倍以上も明るいといわれます。そのため「いつもより明るくて見やすい」と感じたドライバーが、無意識のうちに速度を上げてしまったり、歩行者や障害物への注意が散漫になったりする危険性が指摘されています。
 
 
■考えられる要因②:人間の心理や体内リズムへの影響
 
ふたつめの仮説は、月の引力が潮の満ち引きに影響を与えるように、人間の心理や身体にも影響を与えているのではないか、というものです。
 
人間の身体は約60%が水分でできています。
そのため、月の満ち欠けが人の心身に影響を与えるという説は古くからありました。この説を裏付けるかのように、近年の研究では満月と睡眠の関係性が示唆されています。
 
スイス・バーゼル大学の研究によると、満月の夜には深い眠り(ノンレム睡眠)の時間が約30%減少し、睡眠を誘発するホルモン「メラトニン」の分泌量も低下することが分かりました。
質の悪い睡眠は、日中の眠気や、集中力・判断力の低下に直結します。ドライバーがこうしたコンディションでハンドルを握ることが、事故のリスクを高める一因になっているのかもしれません。
 

事故は満月の日だけではない!企業・駐車場管理者が注意すべき事故の本当の原因

 
ここまで満月と事故の不思議な関係について見てきましたが、日常の交通事故の原因は当然ながら満月だけではありません。
特に、多くの人や車両が行き交う企業、マンション、駐車場のような施設の「敷地内」では、公道とは異なる特有の危険が潜んでいます。
 
毎日利用する契約者・入居者・従業員にとっては「慣れた場所」かもしれません。しかし、その「慣れ」が思わぬ事故に繋がるケースは後を絶ちません。
ここでは、施設の安全管理担当者として改めて確認しておきたい、構内事故の主な原因について見ていきます。
 
 
■見通しの悪い場所や夜間の危険性
 
工場、倉庫、マンションやオフィスビルの駐車場など、敷地内には危険な場所が数多く存在します。
 
・建物の死角やカーブ
・駐車車両の陰
・荷物の積み下ろしエリア
 
こうした見通しの悪い場所では、歩行者と車両がお互いの存在に気付きにくく、出会い頭の接触事故が起こりがちです。
特に夜間や悪天候時は、照明が不十分な場所で危険性がさらに増大します。
施設の利用者や来訪者は「まさかこんな場所から人が、車が飛び出してくるとは思わなかった」と感じるかもしれませんが、管理者の立場としては、そうした「万が一」を想定し、安全のための対策を講じる必要があります。
 
 
■「つい」「うっかり」が招く構内事故
 
構内事故の多くは、ドライバーや歩行者のヒューマンエラー、つまり「つい」「うっかり」といった不注意から発生します。
「ここは公道ではないから」という気の緩みが、無意識のうちに安全意識を低下させてしまうのです。
 
・「少しの移動だから」とスピードを落とさない
・スマートフォンを見ながらの「ながら歩き」
・急いでいるための安全確認不足や一時不停止
 
こうした小さなルール違反や緊張感の欠けが、大きな事故の引き金となります。
「うちの従業員は、うちの利用者は大丈夫」と思っていても、人間である以上はヒューマンエラーをゼロにすることは極めて困難です。
 
 
■関係者以外の車両の通り抜けリスク
 
企業・施設・マンション・駐車場の安全管理において意外な盲点といえるのが「関係者以外の車両の無断侵入や通り抜け」です。
 
あなたが管理する敷地が、近隣住民の「便利な近道」として日常的に使われてはいませんか?
 
通り抜け車両は、構内の制限速度や一方通行などのルールを知らないため、想定外のスピードで走行するケースが多く、正規の利用者・来訪者にとって非常に危険な存在です。
また、予期せぬ車両の出入りは、接触事故のリスクを増やすだけでなく、企業の機密情報や資産、入居者の安全を守るためのセキュリティ(防犯)上の重大な問題にも繋がりかねません。
 
この問題は部外者によるものなので、正規利用者への注意喚起や看板の設置といった対策だけでは、根本的な解決が難しいのが実情です。
 

明日からできる!事故を防ぐための2つのアプローチ

 
これらの敷地内での事故リスクには、どのような対策が有効なのでしょうか。
大きく分けて、ドライバーや歩行者一人ひとりの意識に働きかける「ソフト面」の対策と、そもそも事故が起きにくい環境を物理的に整備する「ハード面」の対策があります。
事故を未然に防ぐためには、ソフト面・ハード面の両方からのアプローチが欠かせません。
 

 
■ソフト面の対策:ドライバー自身の意識改革
 
コストをかけずに今日からでも始められるのが、ソフト面での対策。敷地内を通行する人の安全意識を高める取り組みです。
 
・時間に余裕をもった行動を心がける

「急いでいる」という焦りは、安全確認の省略や速度超過に直結します。
特に企業・工場・倉庫などの場合、一人ひとりが時間にゆとりをもって行動できるよう、企業文化として働きかけることが必要です。

 
・「かもしれない運転」を徹底する

「建物の角から人が飛び出してくるかもしれない」「駐車車両のドアが急に開くかもしれない」「死角から車両が近づいているかもしれない」など、常に危険がある「かもしれない」と予測しながら運転・歩行する。この意識が、事故を回避するうえで最も重要なことだといえます。

 
・構内ルールの再周知と遵守

制限速度、一方通行、駐車・車両進入禁止エリアといった構内のルールが形骸化していないか、今一度確認しましょう。人の入れ替わりに伴い、周知や引継ぎができていない場合もあります。定期的な安全教育の実施や、目立つ場所へのルール掲示などが有効です。

 
 
■ハード面の対策:事故が起きにくい環境を作る
 
人の意識や注意深さに頼るソフト面での対策だけでは、ヒューマンエラーを100%なくすことはできません。
「人はミスをするもの」という前提で、そもそも事故が物理的に起こりにくい環境を整える、ハード面の対策が重要になります。製造業などで取り入れられていることの多い「ポカヨケ(ポカミスをよける仕組みを作る)」と同じ考え方ですね。
 
・危険場所の環境改善

見通しの悪いカーブや建物脇へのカーブミラー設置、夜間に暗くなる場所へのセンサーライトの追加、横断歩道や停止線などの路面標示などです。

 
・歩行者と車両の動線分離(歩車分離)

歩行者専用通路を白線で区切ったり、色分けしたりするだけでも、車両と歩行者の接触事故リスクを大きく減らすことができます。

 
ただし、事故は満月の日だけではない!企業・駐車場管理者が注意すべき事故の本当の原因で述べた、「関係者以外の車両の通り抜け」という問題に対しては、看板での注意喚起だけでは効果が薄いのが実情です。
 
このような場合には、許可された車両しか構内に入れないようにする、物理的な仕組みづくりが、最も確実で効果的な解決策であるといえます。
 

通り抜け事故や無断侵入を防ぐ!CTMのロボットゲート

 
ソフト面の対策だけでは防ぎきれない事故リスクに対し、もっとも確実で効果的な解決策である「物理的な仕組みづくり」。
その仕組みづくりを高いレベルで実現できるのが『ロボットゲート』です。
 
ロボットゲートとは、駐車場・工場・マンションの車両出入口などに設置する、電気式の自動ゲートのことです。リモコンやICカードなどで許可された車両だけを通過させられるので、関係者以外の車両の侵入を物理的に、かつ自動で制限します。
 
ここでは、ロボットゲートの中でも代表的な「チェーンゲート」と「バーゲート」、および、ロボットゲートを用いた安全対策をご紹介します。
 
 
■敷地内への不要な車両の侵入をシャットアウト
 
ロボットゲートを設置する最大のメリットは、「入場許可がない車両の進入を物理的に防げる」点にあります。
無断駐車や部外者の通り抜け、不審な車両の進入などの問題を解決し、敷地内のセキュリティを大幅に向上させます。
 
■チェーンゲート
 
チェーンゲートは、2本の柱の間に渡した鎖(チェーン)を昇降させて、車両の通行を制御する自動ゲート。
コンパクトで設置場所を問わない小型チェーンゲートと、頑丈で強いセキュリティ性をもつ大型チェーンゲートとに分類されます。
 

 
●小型チェーンゲート
本体据付のための広いスペース確保が難しい場所にも設置可能。
シンプルかつスリムなデザインなので、個人邸やマンションのように建物の雰囲気を壊したくない場所にもおすすめです。
 

 
●大型チェーンゲート
大きく頑丈な本体をもつゲートで、自動車の盗難防止や、部外車両の侵入を強固にブロック可能。
車の通行量が多い大規模マンションや、工場・倉庫・車のディーラーなど、強いセキュリティ性が求められる場所におすすめです。
 

 
■バーゲート
 
バーゲートは、遮断機のような長いバーを上下させて車両の通行を制御する自動ゲート。
高い耐久性があるため、工場や倉庫のように大型車両が頻繁に出入りする施設に適しています。
落ち着いたカラーリングとデザインなので、企業、商業施設、病院などお客様の目に触れる場所に設置しても景観を損なわないのも特長です。
 

 
■通り抜け車両による事故リスクを根本から解決
 
チェーンゲートやバーゲートは、施設のセキュリティを強化するだけではありません。構内の「事故防止」にも効果を発揮します
特に、これまでに述べてきた「通り抜け車両」によるリスクを根本から解消できるのが強みです。「進入禁止」の看板では効果がなくても、物理的に侵入を遮るゲートがあれば、関係者以外の車両は強制的に停止せざるを得ません。
 
「構内を猛スピードで走り抜ける危険な車がいなくなった」
「従業員や来訪者が、予期せぬ車両にヒヤッとすることがなくなった」
という、目に見える安全を生むことができます。
 
人の注意だけに頼らず、仕組みとして安全な環境を構築する。
たとえ満月など何らかの理由で注意力が落ちてしまう日があったとしても、物理的な安全対策があれば、事故の発生確率を格段に下げることができるのです。
 

【まとめ】満月の日の運転も、企業の安全管理も、備えが重要

 
この記事では「満月と交通事故」というテーマを切り口に、日々の安全対策の重要性について掘り下げてきました。
 
「満月の夜に特定の事故が増加する」という研究データは、運転に対する意識を改めて見直す良いきっかけになったかもしれません。
ただし、事故の原因は満月のような特別な要因だけではありません。特に、多くの人が行き交う企業や施設の敷地内では、見通しの悪さや気の緩み、そして「通り抜け車両」といった、特有の事故リスクが常に存在します。
 
これらのリスクに対し、ドライバーの意識を高めるソフト面での対応はもちろん重要です。しかし、ヒューマンエラーを完全になくすことが難しい以上、物理的な「仕組み」で安全な環境を構築するハード面での対策が、企業や施設管理者の責任として、今、求められています。
 
満月の夜に、いつもより少し慎重にハンドルを握る『備え』。
そして、管理する敷地から事故のリスクを根本的に取り除くための『備え』。
どちらも、大切な従業員や関係者、入居者の命と安全を守るために、不可欠な考え方です。
 
シー・ティ・マシンでは、今回ご紹介したチェーンゲートやバーゲートの設置を通じて、皆様が抱える安全とセキュリティの課題解決をサポートしています。
 
「敷地内の安全対策、何から始まればいいか分からない」
「通り抜け車両に長年悩まされている」
 
もしこんなお悩みをお持ちでしたら、こちらからぜひ一度ご相談ください。
 
 
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