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『空き家対策』について ~行政特別措置 空家法~

 

 

 

 

彼岸

秋の彼岸(9月下旬)、この季節になると筆者は夏目漱石の後期三部作のうちの一つ、小説「彼岸過迄」をよく思い出します。昔、後期三部作のうちの一作「こころ」を読み、筆者は非常に感銘を受けました。今でもベストオブ小説のひとつと言ってもいいくらいです。その感動もあり、続けてこの「彼岸過迄」を読んだところ、全体を通してストーリー展開が緩慢で描写が難解で、戸惑ってしまいました。読了に時間がかかったという記憶があります。読んだ季節が折しも秋だったというのも、よく思い出す一因です(ちなみに読了は年を跨ぎました)。しかしながら時が経ち、筆者も年齢を重ねて改めて読み直すと、伏線の設定や精神的描写に大変味があり、さすが文豪の後期の作品だと思わずにはいられません。

ところで「スルメ曲」という言葉をご存じでしょうか。音楽の楽曲についてSNSなどで感想を述べあう場面などで、もう十年以上前からよく使用されている言葉です。噛めば噛むほど味わいが深まるような楽曲の事を指します。キャッチーな曲(一度で覚えられる、親しみやすい曲)と比べれば分かり易いですが、このスルメ曲は楽曲自体は素晴らしいが、理解するのに時間を要することが多いです。筆者も音楽を聴いているなかで、何回も繰り返しているうちにこれは非常に素晴らしい楽曲だと思いなおす事が多々あります。これはすごく不思議な事だと思います。もしスルメ曲であるならば、作者は元々どうやって曲を生み出せたのか?など考えは尽きません。しかも(というか、したがってというか)往々にして、筆者はそういった楽曲を作るアーティストの方が好きな傾向があります。これは小説や映画でも同様のことが言えまして、一回読んだ、観ただけでは分からないことが多々あります。筆者の感受性の乏しさも有りますが、逆に言うと、何回でも長く楽しめる、といえます。長く愛される作品とはえてしてこういった作品なのかもしれませんね。

さまざまな空き家対策

世界の人口は増え続けている、と言われていますが、しかし実は向こう100年を見据えると、世界規模での少子化は加速度的に減少していくという報告が上がっています。今現在、人口爆発の主たる原因となっているアフリカ大陸でも向こう100年では出生率が徐々に下がっていくというデータもあります。

まして日本ではもっと以前から、人口が減り続けております。すると人が居住している家屋数が物理的に減少するのも当然で、およそ60年前からずっと空き家率が増え続けております。さらなる原因として、放置している空き家を更地にすれば、固定資産税・都市計画税の軽減措置が無くなってしまうため、更地とせずにそのまま空き家として放置されている、という税務上の原因もあります。

そして長年放置された空き家は、景観の悪化・空き巣や放火・不法投棄などの犯罪の温床が懸念されます。

そうしたなかで、ここ最近ではありますが2015年に「空家等対策の推進に関する特別措置法」、通称「空家法」が成立しました。これは自治体から空き家所有者へむけて、調査・指導が行えるというものです。

さらに特に周辺に危険が及ぶ可能性のある空き家を「特定空家」と指定し、必要な勧告・指導・命令などをも行えるようになり、最終的には行政代執行として行政が処分できるようになりました。

また、それぞれ各自治体によってはさまざまな空き家の活用事業が展開されております。高齢者施設や、地域のコミュニティセンターになるなど活用事例はさまざまで、中には改修費の一部が助成される例もあります。行政側としての対策だけでなく、個々で対処できるようにするには、例えば空き家のパターンとなるケースで多いのが、親の持ち家がある場合ですが、この場合は親が健康なうちに早めに子どもを「任意後見人」にしておけば、いざ家屋を仕舞うとなった場合にスムーズに対応できます。早めに家族同士で話し合いをしておくことが重要ですね。

 

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