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『シェアリング』について ~フリマアプリでサステナブルな社会へ~

 

大人になってわかる事

筆者には、子どもの時にはどういう意味なのか分からなかった言葉が、その後長い年月が経ち、さほどその言葉について学習をせずとも、全く他の経験を通して、その意味が分かるといった事が有ります。子どもの時に漠然と知ってはいた言葉(しかし誰かに教えることは出来なかった)を、こういう意味だったのかと理解する事です。単なる知識ではなく、見識として物事の本質を自分に取り込めたという事になるでしょう。

例えば「科学」という言葉です。子どもの頃、学校の休み時間などは単純に皆で遊んでいて楽しいから、サッカーや野球に興じていました。筆者は特にスポーツ教室にも入らないまでも、力いっぱいにプレーをし、楽しみ、勝利を喜びました。一生懸命にプレーすれば上手になる、と漠然と考えていました。

そしてまた、この「科学」という言葉、単に理科の教科書で出てくるような言葉だろうと思っていました。

四半世紀以上が経って大人になり、子どもがサッカーを始めたのをきっかけに、生まれて初めてきちんとサッカーという競技に参加するようになりました。最近はごくたまにプロで活躍する選手が相手してくれるようなところに参加しています。そして大人になってひしひしと感じたのが、物事の結果は決して偶発的には生まれないという事でした。物事の結果には、必ず原因があります。その原因をきちんと捉え、それについてどうすべきか考える。その後に初めて、プレーの向上に結び付けられると感じました。もう子供のように無尽蔵に長い時間走り回れず、さらに周りの経験者のように技術も伴っていないなか、それらを何とか補うように、なぜそうなったか?をよく考えるようになりました。そしてある時、「科学する」というのはこういう事を言っていたのだと気づきました。自らの体験で知りえた見識です。原因とそれに伴う結果、その両方を探求する学問が科学です。そしてもちろん、「科学」は人間の生活にとって極めて重要な学問です。子ども達には科学的に考えさせる為、なぜそうなったのか?生活の様々な場面で考えるよう言っています。

モノのシェア

今回テーマのシェアリング、総務省の定義によるとシェアリングエコノミーとは「個人等が保有する遊休資産や能力を、他者も利用可能とする経済活動」とされます。消費者は、商品やサービスを「保有」する事から、「共有」あるいは「利用」するという意識になるとさまざまなメリットが生まれ、シェアリングエコノミー市場は活性化します。シェアリングエコノミーではシェアする対象が、「モノ」や「場所」、あるいは「スキル」などがあり、様々なビジネスモデルが存在します。

例えばフリマアプリを考えてみます。筆者などは、シェアリングエコノミーという言葉が一般化する以前より、フリマアプリを利用しておりました。そして、その際には自分がシェアリングエコノミーをしているという意識は全くありませんでした。フリマアプリは、スマホを使って、比較的ローコストかつ手軽に入手できるという事で、初めは若者を中心に広がり始めました。平均給与が二十年ほど上がっていないという日本の社会情勢ももちろん影響していると思われます。それに加え、20世紀の大量生産・大量消費の社会から、21世紀の“サステナブルな”社会へと変わっていき、「モノ」を共有するという意識が若者だけでなく広い世代でも浸透しております。

しかし、それではフリマアプリでリーズナブルに商品が手に入るので、消費者は正規販売店などで新品の商品を買わなくなったのかというと、一概にそうでもありません。消費者心理の中に、リセールバリュー(新品購入し、その後に売り払う時の価値)という意識が芽生えるからです。新品を使いたい消費者は、リセールバリューという意識を持つことで、トータルで考えればリセール時の収益と差し引きでリーズナブルに新品が使えることがあります。

このようにシェアリングは、エコな意識に根差し、ネット社会によるスマホなどでの手軽な取引方法を用いて、ローコスト、短時間で行えるというメリットが有ります。

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